Gilead Sciences(ギリアド・サイエンシズ)の決算情報・分析

米国株

Gilead Sciences(ギリアド・サイエンシズ)(ティッカーシンボル:GILD)の決算情報です。

ギリアド・サイエンシズは、米国のバイオ医薬品メーカーです。2020年の医薬品ごとの売上高は次のとおりです。(単位は百万ドル)

HIV products(抗HIV薬) 16,938
HCV products(抗C型肝炎薬) 2,064
Veklury(レムデシビル、抗ウイルス薬) 2,811
その他医薬品 2,542
医薬品以外の収入(ロイヤリティなど) 334

ギリアドはHIV領域のイノベーターで、基本的にはHIV薬の企業です。
ですが一時期、HIVの治療薬と並ぶもう一つの柱がありました。それがC型肝炎治療薬です。ギリアドが上梓した治療薬が爆発的に売れ、2015年に業績のピークを迎えます。ところがそれ以降、業績は急速に右肩下がりとなりますが、これは、C型肝炎の薬があまりにも効きすぎて、患者がいなくなってしまったためということで、なんとも皮肉な話です(薬価が高すぎたことも要因でしょうが)。
ギリアドは他にも、コロナウイルスの治療薬になるのではないかと話題になったレムデシビルも抱えています。

製薬会社というと、がんやリウマチの薬が売り上げの柱というのをよく見ますが、1987年に設立された若い会社であるギリアドは、当初から抗ウイルス薬を事業の柱に据えてきており、その結果、HIV薬分野の先駆的企業となる、C型肝炎治療薬をめぐって上述のようなドラマがあった、売上高は創立30年足らずで2兆円を突破しているという(数多くの合併を経てはいますが)、調べるにつけ興味をかき立てられる企業です。
ただ、投資対象として望ましいかどうかは、また別の話ですが…。

配当利回りは4%強と高く、2015年に配当を開始して以降、6年連続増配中です。

四半期決算
過去8四半期(2年)の四半期決算のEPSと売上の予想と結果です。
結果が予想を上回っていたり、下回っていたりと、まちまちです。

通年決算
過去8年のDPS、EPS、CFPS、SPSの推移です。
前述のとおり、2015年をピークに業績は下がり続けていましたが、直近は少し持ち直しつつあるようです。2020年はほとんど利益が出ていませんが、ギリアドのプレスリリースによると、これは本業と関係ない事項に原因があるようで、あまり心配しなくてもよさそうです。

チャート
2021年7月2日の取引終了時点の月足チャートです。
業績に呼応して、2015年6月をピークに株価は低迷を続けています。

ギリアドの販売の主戦場である米国において、ワクチンによりコロナ禍が収束しつつあることは、明るい兆しであると考えられます。コロナの影響で他の病気の治療が後回しにされていたため、このことは製薬会社全般に言えそうですが。
ただ、ギリアドに関して言えば、月足の下降トレンドラインを明確に突破してようやく安心して買いに向かえるかなとも感じています(もちろん業績も踏まえてですが)。そう思うと、その時はもう少し先かもしれません。

参考サイト
●Annual Reports on Form 10-K
●四半期決算 Investing.com
●通年決算 Morningstar
●チャート TradingView
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