特別推進研究(全11件)
新しい学術を切り拓く真に優れた独自性のある研究であって、格段に優れた研究成果が期待される一人又は比較的少人数の研究者で行う研究(3~5年間(真に必要な場合は最長7年間)、2億円以上5億円まで(真に必要な場合は5億円を超える応募も可能))。【公募要領より。以下同じ。】
順位 | 機関名 | 採択数 |
1 | 京都大学 | 3 |
2 | 東京大学 | 1 |
2 | 名古屋工業大学 | 1 |
2 | 大阪大学 | 1 |
2 | 東京都立大学 | 1 |
2 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 1 |
2 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 | 1 |
2 | 基礎生物学研究所 | 1 |
2 | 核融合科学研究所 | 1 |
一覧は、科学研究費助成事業データベースから作成しました(以下同じ)。
令和3年度は、京都大学の研究者の採択件数が突出した結果となりました。
特別推進研究に採択されるのは日本のトップ研究者のみで、採択件数も少ないため、さすがの東大も突出できません。
また、特別推進研究は、平成30(2018)年度公募から、研究代表者として受給できるのは1回限りとなっています。それまでトップ研究者の指定席になっているようなところがありましたが、制度改革がなされています。これが、採択動向にどのように影響しているのか、興味深いところです。
基盤研究(S)(80件)
一人又は比較的少人数の研究者が行う独創的・先駆的な研究。原則5年間 5,000万円以上 2億円以下。
順位 | 機関名 | 採択数 |
1 | 東京大学 | 15 |
2 | 京都大学 | 13 |
3 | 大阪大学 | 10 |
4 | 東北大学 | 9 |
5 | 名古屋大学 | 6 |
6 | 岡山大学 | 4 |
6 | 慶應義塾大学 | 4 |
8 | 九州大学 | 3 |
9 | 北海道大学 | 2 |
9 | 東京工業大学 | 2 |
9 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 2 |
9 | 国立天文台 | 2 |
13 | 筑波大学 | 1 |
13 | 電気通信大学 | 1 |
13 | 奈良先端科学技術大学院大学 | 1 |
13 | 熊本大学 | 1 |
13 | 早稲田大学 | 1 |
13 | 帝京大学 | 1 |
13 | 國學院大學 | 1 |
13 | 基礎生物学研究所 | 1 |
東京大学・京都大学の件数が突出し、大阪大学・東北大学がそれに続くという、よく見る構図です。この4機関だけで、全採択件数の6割弱を占めます。
その他の目立つ点は、岡山大学の採択件数(4件)で、九州大学や北海道大学を上回っています。
また、 慶應義塾大学の採択件数も4件です。私立大学の中ではやはり際立った存在です。
ごく一部を除く大多数の大学にとって、基盤研究(S)は毎年1件採択されるかどうかというくらいの遠い存在です。